毎日投稿しているのに、何も積み上がっている感じがしない。
そう感じているなら、それは気のせいではありません。
実際に積み上がっていないからです。
SNSには2種類あります。
ストック型とフロー型です。
ストックというのは言葉の通り、資産性になって積み上がっていくもの。
フローは、流れるものです。
ThreadsやX、Facebookのようなタイムライン型は、全部フロー型です。
フロー型だけだと、何が起きるか
はっきり言います。
フロー型の投稿だけでは、売上は上がりません。
もちろん、つぶやいていく中で一時的にリストが取れることはあります。
でもその投稿が、毎年何件もリストを取ってきてくれるキラーコンテンツになるかというと、なりません。
数時間後には、もう誰の目にも触れなくなっているからです。
3,000投稿しても、積み重ねとして見られにくい
ここが一番きついところです。
スレッズを3,000投稿したところで、なかなか積み重ねとして見てもらえないんですよ。
流れていってしまうので。
がんばった量と、外から見える蓄積が一致しない。
だから、どれだけやっても「まだ足りない」という感覚が消えません。
アクセルを緩めた瞬間に、数字が落ちる
もっと怖いのはこっちです。
資産性があまりにも低いものだけをやっていると、こうなります。
ちょっとブレーキをかけた時、アクセルを少し緩めた時に、1〜2ヶ月ずれで売上がガクッと下がります。
かといって、今日がんばったら明日売上が上がるかというと、そういうわけでもない。
この業界はそうなっていますよね。
つまりフロー型だけの人は、常に走り続けないと落ちる構造の中にいます。
一番の弱点は、フロー型が認知媒体でしかないこと
ここが本当の核心です。
フロー型は、インプレッションを拾うための認知媒体です。
認知媒体であって、購入が決まる場所ではありません。
ここを分けずに考えている人が、本当に多い。
インプレッションを取るための投稿と、コンバージョンにつながる導線は、別物です。
別物なのに、前者だけを一生懸命やっている。
だから、どれだけ数字が伸びてもお金にならないんです。
後ろから設計しないと、意味がない
正しい順番はこうです。
まず、100人通したら2〜3人が購入する導線を作る。
LPでも、公式LINEのステップでもいい。
その受け皿ができて初めて、「じゃあ100人入れるためにインプレッションを取ろうか」という計算が成り立ちます。
ここまで来ると、話が変わります。
100人通すごとに売上が立つので、インプレッションを取れば取るほど売上が積み上がる構造になる。
逆に、後ろの設計がないままインプレッションばかり取っても、何も起きません。
よくあるのがこのパターンです。
- ツールのプレゼントで公式LINEの登録は取れている
- でも公式LINEで何も流していない
- そもそも自分が何を提供する人なのかが定まっていない
- フロント商品しか置いていない
これでお金になるわけがないんです。
インプレッションは、後ろの設計があって初めて意味を持ちます。
順番を逆にしないでください。
導線の受け皿になるコンセプトと商品の作り方は、こちらにまとめています。
→ 集客が難しくなった人のための、売れるコンセプトメイキング完全教科書
→ 集客不足なのか商品設計なのか個別相談なのかを見分ける方法
ストック型が強い理由は、読まれることではない
ではストック型は何が違うのか。
ここ、多くの人が誤解しています。
ストック型の強みは、読まれることではありません。
プロフィールを開いた時に、その人が書いてきたものがバーッと並ぶ。
トップページを見ただけで、この人はこういうことについて語っている人なんだな、と一目で分かる。
つまり、専門性と権威性が伝わります。
極端な話、仮に1本もブログが読まれなくても、1本も音声が再生されなくてもいいんです。
100件並んでいるという事実だけで、こう伝わります。
この人はこの業界の専門家なんだな。
こんなに100個も語れるネタの引き出しがあるんだな。
これが一発で伝わる。
だからストック型は強いんです。
本数そのものが、信頼になる
数字のインパクトは、本当にあります。
stand.fmのプロフィールに「208本」と書いてあるだけで、「この人、この領域において本物だな」となりますよね。
noteでも何でもいいですが、100記事あったら同じことが起きます。
僕自身、stand.fmは285本、noteは200本ほど溜まっています。
これは一本ずつはたいしたことがなくても、並ぶと意味が変わるんです。
ストックは「お客様にとっての教科書」を作る作業
ストック型に何を置けばいいのか。
僕が意識しているのは、お客様にとっての教科書を作るということです。
私は専門家で、その人が無料で提供している教科書がここにある。
このSNSを開けば、僕が抱えている悩みはだいたい片付く。
そう思ってもらえる、最適な一冊を作り上げる。
その意識で日々更新していってください。
ネタが尽きると思うかもしれませんが、材料は3つで足ります。
- 想定される悩み・質問を、とにかく書き出して答える
- 今日あったこと、実際の事例
- 実際にもらった質問への回答
ストックが効くと、セールスが消える
これが一番実感しているところです。
stand.fmを100本以上録っていると、「全部聞いてきました」という状態で個別相談に来てくださる方がいます。
僕が何をやっているのか、コンサルの金額はいくらで、どんなサポートなのか。
全部知った上で来てくれるわけです。
するとセールスという感覚がまったくありません。
「全部聞いてきました」「その上で受けたいと思ってきました」と言ってくださる。
そして5分で「じゃあいつから始めますか」という話になります。
勝手にいろんなものを聞いてくれるというのは、僕の分身がアポイントしてくれているようなものなんです。
僕が寝ている間も、僕の言っていることを自動で聞いてくれている。
これがストック、まさに資産性になるSNSの使い方です。
「選ばされた」ではなく「自分で選んだ」
もう一つ、ストック型にしかない性質があります。
公式LINEやステップ配信は、こちら側が順番を決めて届けられるという意味で非常に優秀な仕組みです。
ただ、受け手には「選ばされた」ではなく「自分で選んだ」という感覚を持ちたいという欲求が必ずあります。
自己決定したいわけです。
求めてもいない説教やアドバイスは、人は嫌がります。
でも、自分で興味を持って再生したものなら、すんなり聞き入れてくれる。
だから、自分で回遊できる・自分から見に行けるメディアが要るんです。
だからフロー型を捨てる、という話ではない
ここまで読むと「じゃあThreadsはやめた方がいいのか」と思うかもしれませんが、違います。
フロー型にはフロー型の役割があります。
- 忘れ去られないためのリマインド、擦り込み
- 自分がこういうことをやっているという投稿頻度を見せる
- 単純接触効果
- そして何より、更新が簡単
一方でストック型のデメリットは、更新がやはり大変だということです。
毎日ブログを1本書くのは無理があります。
だから、こうなります。
毎日更新が難しいよね。
その穴をフローのSNSで埋めながら、コンテンツを伸ばしていこうか。
これが基本の考え方です。
移行率は1%でいい
フロー型からストック型へ、どうやって人を流すか。
やることはシンプルで、ストックを更新したらフロー側に乗せるだけです。
「stand.fmを更新しました」「お客様からこういう質問が来たので回答しました」と投げていく。
ここで大事なのは、期待値を上げすぎないことです。
インプレッションが100件あって、1件だけ再生されたら移行率は1%です。
たった1%と思うかもしれませんが、100ビューあれば1人はちゃんと聞いてくれるということです。
そして聞いてくれたら、その人が他の投稿に移動してくれる可能性も出てきます。
Threadsで100インプレッションを取るのは、めちゃくちゃ簡単です。
僕の場合は1ヶ月で30万インプレッションほど取れる時期もあります。
その1%と考えれば、十分に成立します。
なぜ1%でも意味があるのか
認知から購入までの間には、大きな隔たりがあります。
僕はそれを2つに分解しています。
好感の壁と、信用の壁です。
認知があって、興味関心があって、その後に好感が来る。
好感の壁を突破した後で、ようやく「この人の言っていることは信用できるな」となる。
ここで初めて耳が開きます。
素直に受け取れる、価値観の書き換えが起きやすい状態です。
この2つの壁を越えないまま必要性の教育ばかりしていると、極端に言えば偉そうに聞こえてしまいます。
そしてフロー型の短文だけでは、この2つの壁はほぼ越えられません。
音声は、時間を渡してもらえる
壁を越える力が一番強いのは、長さのあるコンテンツです。
音声は視聴完了率がとても高い。
たとえばこの記事を12分の音声にしたとして、それを最後まで聞いてもらえたなら、その人は12分ぶんの時間を僕に渡してくれたことになります。
これ、ThreadsやXの単文投稿、インスタのリールでは絶対にできません。
しかもAIで文章がいくらでも作れる時代だからこそ、あなた自身の生データの価値が上がっています。
5分以上、できれば10〜15分、話し続けられるコンテンツを持っておくべきです。
ストック型にも弱点はある
正直に書いておきます。
ストックは溜まりますが、溜まっただけでは遡ってもらえません。
僕もstand.fmを200本以上出していますが、よほどのファンでない限り、過去のものまで遡って聞く人は多くありません。
ではどうするか。
メルマガに添えてあげるんです。
そうすると、過去のコンテンツがもう一度復活します。
これでようやく、本当の意味で資産性があると言えます。
もっと言うと、最も資産性があるのは何かと考えた時、なんだかんだメルマガなのかもしれません。
ストックを掘り起こす手段を持って、初めてストックが生きるからです。
何から始めるか
いきなりブログを毎日書こうとすると、まず続きません。
僕がすすめているのはstand.fmです。
理由は、ストック型なのに更新が異常に楽だからです。
5分で終わります。
正確に言うとstand.fmは完全なストックではありません。
アプリ内の通知で聞かれるのはアップした日がほとんどで、そこから落ち込みます。
本当の意味でのストックはYouTubeやブログです。
でも、フローかというと全然フローではない。
ストック寄りの中間というのが正しい評価です。
そして、この中間であることが最初はちょうどいいんです。
2〜3投稿だけでも存在していれば、何かある時にURLを貼るだけでずっと使えます。
noteの一番下に「自己紹介の音声を録っています」と書いておくだけで、そのページに100人流入すれば10人くらいは聞いてくれる可能性があります。
まとめ
- ThreadsやXはフロー型で、流れて消えるので3,000投稿しても積み重ねとして見られにくい
- フロー型だけだと、アクセルを緩めた1〜2ヶ月後に数字が落ちる
- フロー型は認知媒体なので、インプレッション用の投稿とコンバージョン用の導線は別物として設計する
- 100人通せば2〜3人買う導線を先に作る(後ろの設計がないままインプレッションを取っても売上にならない)
- ストック型の強みは読まれることではなく、並んでいること自体が専門性と権威性を伝えること
- ストックが効くと、全部見た上で来てくれるので、セールスがほぼ要らなくなる
- フロー型は捨てず、ストックの更新が追いつかない穴を埋める役割で使う
- 移行率は1%でよく、100ビューで1人聞いてくれれば成立する
- 最初はstand.fmのような「ストック寄りで更新が楽なもの」から始める
投稿を増やす前に、自分の発信が積み上がる場所にあるかどうかを確認してみてください。
そのstand.fmを実際にどう始めて、何を話し、どう続けるのか。
具体的な進め方は、こちらにまとめました。
→ 発信が続かないのは、書こうとしているから|1日5分のstand.fmで信用を積み上げる
長文ブログを発信の芯にする考え方は、こちらにまとめています。