記事一覧へ戻る対話・セールス奥山 凌平(ぺい)

セミナーは盛り上がるのに個別相談につながらない理由

「すごく勉強になりました」という声が並んでいるのに、個別相談の予約は増えない。

そんなセミナーを見ると、僕は最後の案内よりも、参加者がどんな気持ちで帰ったかを確かめます。

丁寧に教え切った結果、「全体像は分かった。あとは自分でできそう」と満足しているなら、個別相談へ進まないのはむしろ自然です。

人が相談したくなるのは、知識が足りない時ではなく、「自分の場合は、どこが詰まっているのかまだ分からない」と気づいた時です。

案内文を何度変えても次につながらないなら、見直す場所は最後の一言ではありません。

セミナーの中で何を解決し、何を本人の問いとして残したかです。

ここから、「良い話」で終わるセミナーと、自然に相談へつながるセミナーの境目を整理します。

盛り上がることと、動くことは違う

セミナーが盛り上がることと、参加者が次の行動に進むことは別です。

参加者が「いい話を聞けた」と感じている時、その場の満足度は高いです。

でも、満足しているだけだと人は動きません。

個別相談へ進む人は、セミナー中にこう感じています。

「これ、自分のことだ」

「今のままだと同じ失敗を続けそう」

「自分の場合、どこを直せばいいのか見てもらいたい」

つまり、相談に進む理由は、情報量ではなく未解決の自覚から生まれます。

良いセミナーほど、満足で終わることがある

一生懸命な人ほど、セミナーでたくさん教えます。

準備したスライドを全部話す。

具体例も出す。

ワークも入れる。

質問にも丁寧に答える。

これは悪いことではありません。

ただ、参加者が「なるほど、やることが分かりました」で終わると、個別相談へ進む理由が弱くなります。

たとえば、発信導線のセミナーで「投稿から無料記事へつなげましょう」「最後に相談導線を置きましょう」と説明すると、参加者は学べます。

でも、自分の商品、自分の発信、自分の見込み客に当てはめた時、どこが詰まっているのかまでは見えていないことがあります。

ここが見えないまま終わると、満足はあるのに行動が起きません。

個別相談は、売り込みではなく個別化の場所

本来、個別相談はその人の状況に当てはめる場所です。

同じ「発信しているのに売れない」でも、原因は人によって違います。

投稿のテーマがズレている人もいます。

無料記事で満足させすぎている人もいます。

商品価値が一文で伝わっていない人もいます。

相談の前半で原因特定ができていない人もいます。

セミナーでは全体像を伝えられます。

でも、その人がどこで止まっているかまでは、個別に見ないと分かりません。

この役割分担が伝わっていると、個別相談は売り込みではなく、原因特定の続きになります。

セミナー中に残したい問い

個別相談へつなげたいなら、最後の案内だけでなく、セミナー中に問いを残す必要があります。

たとえば、

「あなたの場合、売上が止まっているのは投稿なのか、無料記事なのか、個別相談なのか」

「今のセミナーで、参加者は何に気づいて、何を個別に見てもらいたい状態になっているのか」

こういう問いです。

答えを全部渡すのではなく、参加者が自分の現場を見直したくなるところまで連れていく。

ここができると、個別相談の案内はかなり自然になります。

個別相談につなげるセミナー設計チェック

直近で開催したセミナーを1つ思い出してください。

次の5つを書き出してみます。

  1. 参加者が一番反応した話
  2. 参加者が自分の問題として気づいた問い
  3. 個別相談でしか見られない論点
  4. その論点を放置すると起きること
  5. 個別相談で整理した後に見える次の一歩

もし1つ目だけが多くて、2つ目以降が薄いなら、セミナーは「良い話」で終わっている可能性があります。

反応があるのに相談につながらない時は、情報を増やす前に、参加者がどの問いを持って帰っているかを見てください。

相談で見るべきこと

個別相談につなげるには、セミナーの構成だけでなく、商品、発信、相談の流れまでつながっている必要があります。

セミナーで何に気づかせるのか。

個別相談で何を診断するのか。

提案する商品でどこまで変えるのか。

参加者がどの状態なら次へ進むべきなのか。

ここがつながると、最後の案内は強くしなくても自然になります。

関連記事: 発信しているのに売上につながらない人へ。まず疑うべき5つの詰まり

関連記事: 集客が難しくなった人のための、売れるコンセプトメイキング完全教科書

次に読むなら

発信、商品、相談のどこで止まっているかを判定したい方は、集客不足と決めつける前に。売上が止まる本当の原因を見分ける診断ガイドへ進んでください。

セミナーが盛り上がっているのに個別相談につながらないなら、案内文だけを直す前に、セミナー中にどんな未解決の論点が残っているかを見てください。

参加者が「自分の場合はどこが詰まっているんだろう」と感じた時、個別相談は売り込みではなく、自然な次の一歩になります。

自分のセミナーではどの問いを残すべきか判断しにくい場合は、発信、セミナー、個別相談の役割を一度つなげて整理すると、直すべき場所が見えます。

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