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本講座につながるモニター講座の作り方|実績につながる「受講後の変化」から設計する

モニター講座を始めたいけれど、期間や価格をどう決めればいいのか、迷っていませんか?

本講座より短くして、価格も下げたほうが参加してもらいやすそう。
でも、それで十分な変化を届けられるのか。
そもそも、モニターを終えたら何が揃っていれば、本講座の募集に進んでいいのか。

募集することは決めても、その先の設計で手が止まることはあると思います。

講座づくりの電話相談で、まさにこの話になりました。
相談者は、自己理解の本講座を6か月で提供する構想を持っていて、その前に3か月のモニターを実施したいと考えていました。

そこで僕が気になったのは、その3か月で、どこまで変化を届けるつもりなのかということです。
期間を半分にすることで、本来届けたかった変化まで半分になってしまわないか。
そうなると、モニターを終えても、本講座の魅力を伝える実績が残りにくくなります。

本講座につながるモニター講座をつくるなら、募集条件を決める前に、「受講後にどんな変化を届けるのか」から考えてみてほしいんです。

モニター講座をつくるとき、先に決めるべきこと

モニター募集を考えると、期間、人数、価格から決め始めることは多いと思います。
「3か月で数人」「最初はモニター価格で」と決めると、募集に向けて動き出しやすいからです。

ただ、その前に決めたいのは、どんな人を対象にして、受講後にどんな変化を届けるのかです。
ここが曖昧なままだと、教材や面談の内容も、募集文も、受講者ごとにぶれやすくなります。

自己理解の講座なら、「自分を知れるようになる」だけでは、受ける人も自分の未来を想像しにくいでしょう。
自分を知ることで、日常の何が変わるのでしょうか。

たとえば、仕事を選ぶとき、周りに評価されそうかどうかを先に考えてしまう人。
自分の強みを聞かれても、誰かのお墨付きがないと答えられない人。
選択肢が多すぎて、どれを選んでも間違っている気がして動けない人。

同じ「自己理解を深めたい」でも、困っている場面は違います。
まずは、誰の、どんな状態に向けた講座なのかを具体的にしてみます。

そのうえで、受講後の姿を置くんです。
たとえば、自分の価値観を本人の言葉で説明できるようになる。
さらに、その価値観をもとに、今の仕事で続けること、やめること、試すことを選べるようになる。

これは仮の例ですが、「自分軸が整う」という言葉だけで終わらせないことが大切です。
何を言え、何を選び、何を始められるようになるのか。
そこまで考えると、講座の到達地点が見えやすくなります。

対象を明確にすると、この講座では応えにくい人も見えてきます。
すでに仕事の方向性が決まっていて、集客の具体策だけを知りたい人には、別の支援が合っているかもしれません。
誰にでも役立つ講座にしようとするほど、何を届ける商品なのかは曖昧になりやすいんですね。

30万円を払ってでも得たい未来を、先に設定する

今回の相談では、将来的には30万円の本講座にしたい、という構想も出ていました。
そうであれば、考えたいのは「30万円分の教材をどう用意するか」だけではありません。
受講生が、時間もお金も使ってでも得たいと思える未来は何か、ということです。

ここは、提供者側が仮説を持つ必要があると僕は思っています。
お客さまに「どうなりたいですか」と聞くだけでは、相手もまだ言葉にできないことがあるからです。

こちらから「こういう状態まで一緒に進めたら、嬉しいですか」と提案してみる。
その反応を聞きながら、目指す未来をすり合わせていきます。

たとえば、自分の強みを説明できるだけでなく、その強みを使って、これから取り組む仕事を選べるようになる。
そう伝えたときに「それができるようになりたい」と思ってもらえるのか。
それとも、相手が困っているのは別のことなのか。

反応が薄ければ、こちらが用意した未来が、その人の願いに届いていない可能性があります。
そこで必要なのは、無理に欲しくさせることではありません。
何に困っていて、何が変われば嬉しいのかを、もう一度聞いてみることです。

目指す変化が見えてくると、必要なカリキュラムも考えやすくなります。
ゴールから逆算して、受講生にどんな実践が必要か、その実践を支える対話や教材は何かを置いていきます。

たとえば、価値観を言葉にするワークを用意する。
そこで終えず、実際の仕事の選択に使ってみてもらう。
試して迷ったことを面談へ持ち寄り、自分の選び方を振り返る。

こうして考えると、教材を増やすことだけが価値ではないと分かります。
理解する時間、試す時間、振り返る時間をどう組み合わせるかも、商品設計なんです。

反対に、知っていることを全部教えようとすると、受講生のやることだけが増えてしまいます。
目指す変化に必要かどうかを基準にして、入れない内容も決めていきたいところです。

期間を半分にして、欲しい未来まで削っていないか

本講座が6か月だからといって、モニターも必ず6か月にする必要はありません。
3か月で目指す変化を届けられるなら、その設計で進めればいいと思います。

ただ、「モニターだから期間も半分にしよう」という決め方には注意が必要です。
その3か月で、本講座を検討している人に見せたいアフターまで進めるのでしょうか。

たとえば、本来は自分の仕事の軸を定めて、実際に選び方や行動が変わるところまで伴走したい。
それなのに、期間に合わせて「自己理解シートが完成したところ」で終えるとします。

シートを完成させた本人は、すっきりするかもしれません。
「受けてよかったです」と言ってくれることもあるでしょう。
でも、次に講座を検討する人が知りたいのは、その先です。

自分を理解したことで、仕事や生活がどう変わったのか。
迷って動けなかった人が、どんな選択をできるようになったのか。
そこが見えるから、「私もそうなりたい」が生まれます。

僕が今回の相談で伝えたかったのは、期間を短くすることで、実績として語れる変化まで小さくしないでほしいということでした。

もし3か月で実施するなら、その期間で目指す到達地点を改めて設定する。
そして、その到達地点が、受講生にとっても、次に検討する人にとっても魅力のあるものなのかを確かめる。
ここまで考えておきたいんです。

もちろん、長い期間にすれば価値が高くなるわけでもありません。
必要のない面談や教材を増やしても、受講生と提供者の負担が増えるだけです。
見るべきなのは、目指す変化に必要な関わりと時間です。

同時に、提供者が継続して届けられる設計かどうかも考えます。
面談だけでなく、準備、ワークの確認、面談後の記録、質問への返信にも時間がかかります。
人数を増やしたときに、約束した支援を続けられるでしょうか。

最初のモニターでは、受講生がどこでつまずくのかを丁寧に見たいはずです。
その余地を残せる人数と支援範囲にしておくことも、本講座を磨くための大事な判断になります。

モニターで集めたいのは、感想だけでなく「変化までの道筋」

「満足でした」
「ありがとうございました」
そう言ってもらえるのは嬉しいことです。

ただ、その感想だけを根拠に本講座を販売すると、何がよかったのか、どこまで他の人にも届けられそうなのかが分からないままになってしまいます。
モニターでは、変化に至るまでの道筋も見ていきたいところです。

そのために、終了時だけでなく、開始時と途中にも確認する機会を置いておきます。
最初の状態が残っていなければ、受講後に何が変わったのかを比べにくくなるからです。

開始時には、困っている具体的な場面と、本人が目指したい状態を言葉にする。
途中では、実際に試せたことと、止まっていることを確認する。
終了時には、最初の状態と比べて、本人の言葉や行動がどう変わったかを振り返ります。

自己理解の講座なら、シートが埋まったかだけを見ないことです。
書き出した価値観を仕事の選択に使えたか。
人に合わせていた場面で、自分の希望を伝えられたか。
そうした日常の変化まで聞いてみます。

あわせて、講座そのものへの率直な意見も必要です。

  • どの対話や実践が役に立ったのか
  • 分かりにくかった内容や、負担が大きかった部分は何か
  • 自分だけでは進めず、支援が必要だったのはどこか
  • 期待していたのに、得られなかったものは何か

最後の質問は、聞く側にも勇気がいるかもしれません。
でも、「よかったです」だけをもらうより、本講座をつくるうえでは役立つことがあります。

変化が思うように起きなかったときも、受講生の意欲だけで片づけないようにしたいところです。
対象者の設定が広すぎたのか、説明が伝わっていなかったのか、実践量が生活に合っていなかったのか。
どこを変える必要があるかを見ていきます。

また、ひとりの事例だけで、誰にでも同じ変化が起きるとは言えません。
開始時の状況や取り組める時間には違いがあります。
複数の事例を通じて、共通して必要なプロセスと、個別に調整する部分を見分けていくんです。

その積み重ねから、本講座の期間や支援内容を調整します。
想定より時間が必要なら、期間だけでなく内容や順番も見直す。
より短く進める道筋が見つかったなら、余分な工程を減らすこともできます。

モニターで得たいのは、きれいな感想文だけではありません。
何が変化につながり、何を見直す必要があるのかを説明できる材料です。

モニター価格でも、目指す価値と本人の取り組みは曖昧にしない

モニター価格を伝えるときも、まず共有したいのは、その講座で何を目指すのかです。
安さだけが入口になると、「この金額なら試してもいい」という判断で止まりやすくなります。

本講座として、どんな変化を届けたいと考えているのか。
今回は何を検証するための募集で、どんな協力をお願いしたいのか。
予定している通常価格も含めて、その前提を伝えたうえで、今回の条件を説明します。

ここで大切なのは、高い価格を見せて、お得に感じてもらうことだけに意識を向けないことです。
これから本講座を磨く段階であることも含めて、相手が納得して判断できるように伝えます。

募集時には、少なくとも次の内容を整理しておくと、始まってからの認識違いを減らせます。

  • 対象者と、目指す受講後の状態
  • 受講期間、面談の回数・時間、提供する教材
  • 面談以外で質問できる窓口と、対応する範囲
  • 料金、追加費用の条件、キャンセルなどの扱い
  • 受講生に取り組んでもらうことと、フィードバックへの協力内容

「何でも相談してください」と伝えてから、実際には対応しきれなくなることもあります。
どこまで支援するのかを明確にすることは、受講生が安心して参加するためにも、提供者が約束を守るためにも必要です。

そして、自己理解や働き方のように、本人の選択と行動が関わる講座では、お金を払うだけで変化が完了するわけではありません。
提供者は、進みやすい道筋を設計し、約束した範囲で伴走する。
受講生は、時間を取り、考え、日常の中で試してみる。
双方が担うことを確認して始めます。

僕が「お客さまではなく、クライアントとして迎える」と言うときに大切にしているのは、この関係です。
提供者だけが頑張るのでも、受講生に責任を押しつけるのでもなく、お互いに何をするのかを分かったうえで、目指す未来に向かっていくんですね。

終了後には、受け取った変化と価格への納得感も確かめます。
ただし、「この価格でも買います」という回答だけで、通常価格で売れると判断することはできません。
どの変化に価値を感じたのか、何が足りなかったのかまで聞いて、本講座の提案に生かしていきます。

実績として紹介したい変化が生まれたら、公開する内容や名前の出し方は、本人と個別に確認しておきたいところです。
良い結果だけを切り取るのではなく、どんな人が、何に取り組んで、どう変わったのかが伝わる事例にする。
それが、次の受講生が自分に合う講座かどうかを判断する材料になります。

あなたがつくろうとしている講座では、受講生がどう変わったら、次のお客さまに自信を持って紹介できるでしょうか。
その変化を確かめられるように、今のモニターは設計されているでしょうか。

期間や価格を決める前に、まず「誰を、どこへ連れていく講座なのか」を言葉にしてみてください。
そこが曖昧なら、募集文を整える前に、商品の約束から一緒に整理したいところです。

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