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発信を増やしても人が集まらない人が、告知文より先に見直したい「企画」

告知文を直して、投稿回数も増やしたのに、イベントやセミナーへの申込みが増えない。
そんな時ほど「もっと刺さる言葉を書かなければ」と考えやすいものです。
けれど、文章を読んだ人が「行ってみたい」と思える理由が場そのものに無ければ、告知だけを磨き続けても苦しくなります。

僕は、人が集まるかどうかの差は、発信量より企画の差として現れることが多いと見ています。
これは投稿術の話ではありません。
セミナーを、参加者との対話が始まる場として、開催前にどう設計するかの話です。
企画とは、派手なイベントを思いつくことではありません。
誰が、どんな気持ちで参加し、終わる時に何を持ち帰れる場なのかを設計することです。

告知を読んでも「今度でいいか」と思われる理由

発信を続けている人ほど、自分の専門を丁寧に説明できます。
セールス、集客、健康、子育て、デザインなど、役に立つ情報も持っているはずです。
それでも「同じ内容なら、別の人の発信で読めばいいか」と思われてしまうと、参加の理由は生まれません。

お客様が求めているのは、情報そのものだけではないからです。
自分がその場に行く意味、話せること、試せること、誰かと過ごす時間の心地よさまで含めて、参加する理由になります。
情報を届けるだけの告知は、この違いをつくりにくいのです。

たとえば「マーケティングを教えるセミナー」と言われても、初めての人には自分に必要か判断しにくいでしょう。
一方で「3分で、今月紹介したい1冊を話してみる読書会」なら、何をする場かが見えます。
読書会であれば、専門家の講義を受けるほど構えずに参加できる人もいます。
そこで話す力を試し、会の空気を知り、主催者が何を大切にしているかに触れられます。

大事なのは、読書会という名前を借りることではありません。
自分の専門に直接申し込む前の人にも、参加する必然がある場をつくることです。

「売るための場」から始めると、紹介されにくい

セミナーを開く目的が仕事につながることでも、参加者の前で「売るための場」にしてしまうと空気が固くなります。
参加者は、次に何を勧められるのかを警戒しながら話を聞くようになるからです。
警戒された状態では、よかった人が友人へ紹介する時にも言葉が出にくくなります。

企画の中心は、主催者が集めたい人ではなく、参加者が来てよかったと思える体験に置きます。
主催者も楽しい。
来た人にも小さな変化や心地よさがある。
その人が誰かを連れてきても、紹介された人にも意味がある。
この3者に無理がない設計は、売り込みを強くしなくても続きます。

実際に、ただ本を読むのではなく、時間を区切って互いに紹介し合う読書会なら、参加者は話す練習もできます。
「学ぶ人」だけでなく、主催者の近くにいると元気が出る、話しやすい、視野が広がると感じる人も参加できます。
すぐに商品を探している人だけを集めようとするより、関係が育つ入口になります。

企画は、主催者の代わりに覚えてもらえる

「私の話を聞きに来てください」だけで人が集まるのは、すでに強いファンがいる場合です。
多くの個人事業主に必要なのは、自分自身とは少し分けて説明できる企画です。

「毎月、仕事の悩みを1つ持ち寄って、参加者同士で整理する会」
「店舗の商品を使いながら、家で再現するコツを試す時間」
「専門書を1冊選び、3分で人に伝える練習会」
こうした場には、説明できる目的と、参加した時の景色があります。

企画名は目立たせるための飾りではありません。
参加者が「あの会、こういう人に合いそう」と思い出し、誰かへ説明できるための言葉です。
主催者をまだよく知らない人にも、企画が先に一人歩きしてくれます。

告知を書く前に確認したい3つのこと

次の告知を直す前に、紙へ3つだけ書いてみてください。

  1. 参加者は、始まる前に何に困っているのか。
  2. その場で、聞くだけではなく何を試したり話したりできるのか。
  3. 終わった後、誰にどんな言葉で紹介したくなるのか。

3つ目まで答えられない時は、告知文ではなく企画の輪郭がまだ曖昧なのかもしれません。
逆に答えられるなら、告知文は「専門性の説明」より、参加者が経験する場面を伝えやすくなります。

たとえば「セールスを教えます」ではなく、「自分のサービスを1分で説明し、参加者から『何が気になったか』を受け取る会」と書けます。
これなら、読者は参加後の自分を想像できます。

発信が苦手な人ほど、投稿だけで興味を引き続けようとしない方がいい場合があります。
人と話している時の方がアイデアが出るなら、話せる場を先に決め、その時間の熱量で告知や発信まで進める設計にした方が続くからです。

次の告知を書く前に、この記事で挙げた3つの問いへ実際に答えてみてください。
答えが揃ったら、その言葉を告知文の冒頭へ置き、まずは参加者が体験する場面を伝えてみましょう。

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