Noah
Obsidian×Codex/Claude Code 自分専用AI業務システム構築・全5回実践講座
第2回 知識を貯めるレッスン 2 / 3記事読了目安 6分

Zoom録画を、要約・納品・片付けまで自動化する

「前に話した、あのZoom動画をもう一度見たいです」

そう言われて、日付だけが入ったフォルダを何個も開いたことはないでしょうか。 すぐに渡したいのに見つからない。 探している間に別の仕事が止まり、「あとで整理しよう」と思った録画だけが増えていきます。

もしZoomを閉じたあと、動画の保存、文字起こし、要約、共有ページ、相手へ送るURLまで一つの流れで終わったら、かなり楽になります。 最後に元データを残すかだけ聞かれ、残すならフォルダ名まで分かりやすく変わる。 僕が実際に使っているのは、そこまでをつないだ仕組みです。

Zoom録画終了から納品リンク作成、元データ整理までの自動化フロー

録画はある。でも必要な時に出てこない

以前の僕は、録画後の作業を全部手でやっていました。

Zoomの動画をYouTubeへ限定公開でアップロードする。 拡張機能で文字起こしを出す。 全文をコピーしてAIへ貼る。 要約を作ってもらい、もう一度自分のノートへ保存する。

一回だけならできます。 でも、コンサルや打ち合わせが続くと、動画はすぐにたまります。

急ぎではないので後回しにしやすいのに、クライアントから「あの時の動画をください」と言われた瞬間、緊急対応に変わります。 売上を作る仕事ではない。 それでも放置できない。 その繰り返しが本当に面倒でした。

しかも、頑張って要約を作っても、保存場所がばらばらなら次の仕事に使えません。 検索できるログにも、自分の考えを育てるナレッジにもならず、動画だけがフォルダの奥へ増えていきます。

録画を閉じたあと、15の作業がこの順で終わる

今の仕組みは、Zoomの録画保存が終わったことを見つけるところから始まります。

Zoom録画終了後に進む15工程と人が判断する5か所

  1. Zoomの録画が保存されたことを見つける
  2. 動画から音声を取り出す
  3. 会話を文字にする
  4. 今回の会話の種類を選ぶ
  5. 相手、目的、背景を補足する
  6. 話者を分け、読みやすい会話全文を作る
  7. 要点、決まったこと、次の行動をまとめる
  8. AIが考えたタイトルを確認・修正する
  9. 動画、音声、ノート、フォルダの名前を揃える
  10. Vimeo、YouTube、保存しない、から保存先を選ぶ
  11. 選んだクラウドへ動画を保存する
  12. レビューリンクをObsidianへ記録する
  13. 共有ノートを更新する
  14. 相手へ送る納品URLを作る
  15. 元の録画データを残すか、ゴミ箱へ移すか決める

途中で止まっても、終わっていない作業から再開します。 同じ動画の二重アップロードや、共有ページの重複を防ぐためです。

一番の肝は、要約を始める前の二つの確認

この仕組みの価値は、長いプロンプトだけではありません。 要約前に、人しか知らない確定情報を短く渡していることです。

まず、今回の録画が何の会話だったかを選びます。

要約前にセッションの種類を選ぶ実際の確認画面の再現

一人語り、コンサル、個別相談、法人商談、グループコンサル、セミナーでは、残すべき内容が違います。

コンサルなら、相手の課題、合意したこと、次回までの行動が大切です。 商談なら、相手の要望、提案、予算、決裁の流れが重要です。 一人語りなら、考えの変化や発信へ使える言葉を拾いたい。

この種類を人が選ぶことで、AIが録音だけを見て立場を推測する必要がなくなります。

次に、その場にいた人しか知らない背景を自由に書きます。

相手、目的、前回からの流れを自由記述する実際の確認画面の再現

ここで書くのは、長い議事録ではありません。

  • 誰との会話か
  • 今回は何回目か
  • 何を決めるための時間だったか
  • 固有名詞や、前回から続いている話は何か

この短い補足を、話者分離と要約の両方へ渡します。 つまり、文章を整えた後から補足を足すのではなく、誰の発言かを見分ける段階から使います。

録音だけでは分からない背景を先に確定するから、表面だけを短くした要約ではなく、「この仕事で次に何をするか」が分かる記録になります。

要約ができたら、タイトルだけ人が確定する

要約後は、会話内容からAIがタイトル案を作ります。 ただし、勝手には確定しません。

AIが考えたタイトルを確認・修正する実際の画面の再現

そのまま次へ進む。 自分で言葉を直す。 元のタイトルへ戻す。 キャンセルする。

この中から選びます。

確定前は、動画やフォルダの名前を変えません。 タイトルを確定した後に一度だけ、同じ名前をすべてへ反映します。

確定タイトルで動画、音声、ノート、フォルダ、Vimeoの名前を揃える流れ

あとからフォルダを見ても、Vimeoを見ても、Obsidianを見ても、同じ言葉で見つけられます。 「あの動画はどれだっけ」が起きにくくなるのは、保存したからではなく、名前まで揃えたからです。

完成したノートを見れば、送るリンクがすぐ分かる

処理が終わると、Obsidianの一つのノートに、要約、会話全文、動画、レビューリンク、共有ページ、納品URLがまとまります。

Vimeoレビューリンク、Share Note、独自の納品URLがまとまったObsidianノートの再現画面

僕の環境では、Share NoteのURLから、独自ドメインの納品用URLを作り、delivery_linkという欄へ保存します。 クライアントへ送る時は、そこだけ見れば大丈夫です。

独自ドメインを使わず、Share NoteのURLをそのまま送る形でもかまいません。 大切なのは、相手へ送る正しいURLを一つに決め、必要な時にすぐ見つけられることです。

削除は自動にせず、最後に人が決める

クラウド保存と共有URLの作成が終わった後、元の録画データをどうするか聞かれます。

クラウド保存後に元データを残すかゴミ箱へ移動するか確認する画面

「残す」を選ぶと、フォルダ名も確定タイトルへ変わります。 「ゴミ箱へ移動」を選んでも完全削除ではないため、必要なら元に戻せます。

アップロード完了が確認できない。 返事がない。 対象フォルダを特定できない。

そのような時は、必ず元データを残します。

自動化の目的は、人の判断をゼロにすることではありません。 種類、背景、タイトル、保存先、元データの扱いだけ人が決め、その後の同じ作業をAIへ任せることです。

Zoom録画・納品自動化パッケージ

この仕組みを自分のMacにも入れたい方向けに、Zoom録画・納品自動化パッケージを用意しています。

標準対象は、Mac、Zoomのローカル録画、Obsidianを使っている方です。 Windows、Google Meet、Microsoft Teams、Notionなどでも作れる可能性はありますが、必要な設定が変わるため要相談です。

価格は、税抜30,000円(税込33,000円)です。 60分1回で、説明だけではなく、画面共有を使って導入と試運転まで行います。

標準パッケージに含まれること

  • 現在の録画後の流れを確認する
  • Zoom録画を見つける設定を入れる
  • 音声の切り出し、文字起こし、要約の流れをつなぐ
  • 会話の種類と背景を確認する画面を入れる
  • タイトル確認後に、動画、音声、ノート、フォルダの名前を揃える
  • VimeoまたはYouTubeのどちらか一方へ接続する
  • Obsidianの保存先と共有方法を設定する
  • 元データを残すかゴミ箱へ移す確認画面を入れる
  • サンプル録画を一件動かして試す

試運転で詰まった場合は、その場で原因を見つけて改善します。 問題なく動いた場合は、残った時間で「この録画を次の提案や発信にどう使うか」までアドバイスします。

環境によって追加相談になるもの

  • VimeoとYouTubeの両方を使い分ける設定
  • 独自ドメインを使った納品URL
  • 新しいドメインやサーバーの取得・設定
  • 複雑なObsidian構成への組み込み
  • 複数人や社内チームで使う仕組み
  • Mac以外、Zoom以外、Obsidian以外の環境
  • 標準フローにない個別開発

Vimeo、YouTube、Share Note、AIサービス、ドメインなどの利用料は別途必要です。 パスワードや認証情報は共有ノートへ書かず、ご本人のMac内で設定します。